しゃんしゃんしゃん。
と、ストーブの上に置いたやかんから音がする。
その日気温は氷点下を下回り、今冬最大の寒波を迎えていた。
ニュースは連日この寒波の事を取り上げ、「寒さ対策をしっかりと!」と、どの局のアナウンサーも呪文のように同じ言葉をテレビの中で唱えている。
そんな映像を見ながら僕は45センチ四方の炬燵に身を浸し、かれこれ数時間程、真っ白な紙とにらめっこをしていた。
明日、キヨカちゃんが退職する。
キヨカちゃんは2年前に入社して来た僕の後輩で、少しだけ先輩になる僕は彼女の教育係を任されていた。
とは言ってもキヨカちゃんは相当に出来が良く、僕は彼女に何かを教えた記憶が特に無い。
しいていえば金曜日のお昼過ぎは部長が外出する為、その時はみんなゆっくり休憩してるんだぜ、なんていうくだらないものくらいだ。
何事も快活に受け答えし、テキパキと自分の仕事をこなす彼女を見ている間に僕は彼女のことを好いているのだと自覚した。
そこから今僕がこの白紙とにらめっこするに至るには様々な事があるのだけど、割愛させて頂く。
話はシンプルだ。
僕は後輩の女性に恋をし、会社を辞めていく彼女に当てて恋文をしたためている、という訳である。
しかし恋文というのは何を書いたらいいのか分からない。
「好きです」と書けば良いのは分かる。でも「だから」?
僕はキヨカちゃんに想いを伝えてどうしたいのだ?会社を去る彼女にとってはただの迷惑行為なのではないだろうか。
そうこううじうじと悩んでいる間に空が白み始めていることに気付く。
カーテンを開けると、大きくてふわふわとした真っ白な雪が降っていた。
既に路面は白銀に覆われており、いつもとは違う景色を僕に見せている。
不意に、『ピコン』と僕の携帯が鳴った。通知には『キヨカちゃん』と表示されているではないか。
僕は慌ててメールを開封する。そこには……
はいここまでが例の妄想。
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コメント
16件
- 笹かにかまキャプション見ながら聴いたら泣くわwww 拍手したら続きみれるんですね?(連打)
- syozopanda創作だし、深夜テンションでスパパーンと書いたレベルのものでありまして…wそう言ってもらえると照れますなw
- syozopandaちょちょw勘弁してくださいよおおーwそんな大層な事では無いですきっと!w
- syozopandaそこで雪の中彼女の家に走って行っちゃって、でも途中で迷っちゃって、近くに喫茶店に入ってメールしたら来てくれて…(妄想)
- syozopanda
- syozopanda
- syozopanda
- syozopanda新しいですかね!原曲の歌詞世界よりもかなり恋愛要素強いので合ってないっちゃ合ってない気もするんですけどねw
- キアヌ・半スリーブス続き気になる~!💦
- 真@低浮上ちゅうつ、つづきを……!
- ◯1日のほとんどを妄想に使っているのえさんですが、ぱんださんの妄想大好物です。男の人の考えてることって女子よりかわいい。1人で悶々と考えているところを影から見ていたい。← 曲と妄想がしっくりぴったりきました|ω・`)
- ちょこ
- syozopanda
- syozopandaいらっしゃいませ~!w ここで終わるのがさらに妄想膨らんで楽しいかなーと思ってですねw ひとつ考えたのは、「大雪ですね。会社行けなくなっちゃいました。だからもう少し先輩の後輩でいられますね」って書いてあったら萌えるな、とかw
- syozopandaありがとうございます…!それめっちゃ嬉しいです><
- ちょこそそそそこには、、、、っ?‼ これは妄想が膨らみますねぇ。、 しょーぞーさんのかわいい歌が キャプションとリンクしすぎて どきどきします(*´艸`)♥♥ ぱんだ先生 やめないでください、、、⬅