【声劇台本】錆びついたこの世界で

狩人の少年:【】 バケモノの少女:【】

今回はモノローグ(※台本上ではMと表記)とセリフを混ぜた台本になっております。初めてこういった形式で書くので、違和感ある部分もあるかもしれません。 意味が崩れない程度の言い回しの変更であればOKです。 ご自由に演じて頂ければ幸いです。 BGMはぐっち君様からお借り致しました。 ありがとうございます。 ・狩人の少年:男性or女性どちらでもOKです 辺境の陰鬱な雰囲気な村で、獣や化け物を狩って生きてきた少年。 誰からも愛されず、信頼されず今まで過ごしてきたため、"この世に人間などいない"という考えが根底にある。村人に命令されるまま、あるバケモノを狩りに向かうが……。 ・バケモノの少女:女性セリフ 辺境で人を襲い、喰らってきたバケモノの正体。 大きな黒い龍のように姿を変えたり、狼やカラスになる事もできる。 本来は温厚でのんびり屋な性格だが、人間に襲われるせいで体には生傷が絶えない。 1:30〜 少年(M):弾の準備は万全だ。ナイフも持って、ボクはバケモノを倒しに行く。 1:23〜 少女(M):血が止まらない、足が動かない。 こんなにいい天気なのに、私の毎日はここまでみたいだ。 1:15〜 少年(M):バケモノの住まう小屋が見えてきた。 弾は込めた、出会い頭に撃ち込んで仕留めてやる。確実に、冷酷に。 1:06〜 少女(M):ヒトの気配が近い。 殺されてしまう。花を愛でる毎日も、草に座れる時間も今日までだなんて。 こんな事なら、もっと毎日をのんびりと過ごすべきだった。 0:53〜 少年(M):今だ。 扉を蹴り開け、銃口を向けて———。 0:48〜 少女:『………っ！』 0:47〜 少年:『———。』 0:45〜 少年(M):時間が、止まった気がした。 0:42〜 少女:『え……？』 0:40〜 少女(M):ニンゲンの手は震えていた。目は見開いていたけど、まるで信じられないものを見たように驚いていて……。 なぜ撃たないの？私たちを、あんなに痛ぶってきたニンゲンがどうして———？ 0:27〜 少年(M):撃てない。撃てる訳がない。 だって、こんなに弱々しく儚い女の子がバケモノだなんて、ボクは想像してなかったんだ。 醜い姿のバケモノならいくらでも殺してきたのに、引き金だって迷いなく引けたのに、なんで———。 0:09〜 少女(M):その日、私は。 0:07〜 少年(M):ボクは。 0:05〜 少年&少女:『———はじめて、"人"に出会った。』 #声劇 #声劇台本 #掛け合い #コラボ歓迎 #シリアス #2人用声劇 #朗読 #火間吾郎台本