僕が死のうと思ったのは

秋田ひろむ（amazarashi）

久々のamazarashiです。 8/31に放映されていた番組の中で秋田さんが歌われていました。 前半の番組内容も去ることながら。 歌唱部分での力の入り具合に この人の歌はやはり"心の叫び"だと。 痛感しました。 ここまで生きてきて、感じることって人それぞれあると思います。 その中で、感じるものがあったからこそ 今、MOROHAやamazarashi、不可思議/wonderboy の曲が、心に響く人が多いのだと思います。 ただ、それは「辛い人生、苦しい人生」を歩んできたから、とかではなくて。 一部、本当に自己認識として「私の人生は暗く、辛かった」と感じて聞いてる人もいるかもしれないんですけど 「人生の一部分が暗く、辛かった」のでは無いかと僕は思っていて。 きっと、いいことも楽しいことも、本当は沢山あったんだけど。 10のいいことは1の嫌なことに塗りつぶされてしまってるんじゃないかな。って。 100のいいことだって、1のものすごく嫌なことがあったら、それに塗りつぶされてしまう。 人間の心って厄介なものでそういう構造になっていて。 絶対的にいい人、なんて存在しないのに 周りに絶対的な優しくていい人、を求めてしまって嫌なことが起きて落ち込んだり 周りが絶対的ないい人じゃないからこそ、自分の身の振り方を間違えて「自分はいい人であろう」とするばかり、「いい人」を演じきれなかった自分に苛ついたり いいことばかりじゃないから。と悪いことに目を向けすぎて本当に見るべき、いいこと、人の優しさが目に入らなくなってたり。 簡単にそういう「勘違い」を起こしがちなんです。 それは日常生活に潜んでいて。 毎日何気なく過ごしてる中に、とんでもない爆弾が仕掛けられているようなそんな気持ちになる。 明日行きたくないな。 朝が来なければいいのにな。 昨日に戻りたいな。 夜が続けばいいのにな。 眠れないな、寝たら明日が来ちゃうからな。 やっぱり今日もダメだったな。 どうしてこんなにダメなんだろう。 上手くいかないな。 生きていくって大変だよね。 もうやめたいな。 そういう思考の渦に巻き込まれていってしまう。 楽しかった10のことの後に1、嫌なことがあるだけで100の嫌なことが起きた気になるのは当然で。 100%間違いなくこれは「水」です。 ってモノの中に 0.001%でも「油」が注がれたら それはもう100%の「水」じゃない。 0.001%は100%を崩す力があるから 楽しかった10の中に1嫌なことが紛れ込んだらそれはもう10の楽しかったではないわけです。 だから落ち込んだりするのも仕方がないことだよ。 悪いことじゃないよ。 それを明るく考えなきゃ、とか 前を向かなきゃ、とか 僕は言いたくないんです。 今はそのままでいいと思う。そのままでいいから、どうかそのままで。 それ以上先に踏み出してはいけないよ。 今では、アニメの主題歌などで有名になったamazarashi。 ですが、まだ知らない方もいるかもしれませんので、amazarashiのことを少しだけ。 『amazarashi』 青森県在住の秋田ひろむを中心とするバンド。 日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝だが「それでも」というところから名づけられたこのバンドは、 「アンチニヒリズム」をコンセプトに掲げ、絶望の中から希望を見出す辛辣な詩世界を持ち、全編スクリーンをステージ前に 張ったままタイポグラフィーと映像を映し出し行われる独自のライブを展開する。3DCGアニメーションを使ったＭＶは 文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞するなど国内外で高く評価されている。 また、リリースされるＣＤには楽曲と同タイトルの詩が付属されている。 amazarashiのあの世界観は、知らない人も是非とも味わって欲しい。 『スターライト』/ amazarashi https://youtu.be/dQ5Vs4dHmWw LIVE Trailer 虚無病 https://youtu.be/8orcG0JR3Hk 世界分岐二〇一六 LIVE tour https://youtu.be/hHsuXFrB6Ow 地方都市のメメント・モリ tour https://youtu.be/8oHeHfyGY7E LIVE 映像 虚無病 https://youtu.be/aVdXVeuQGb0 多数決 https://youtu.be/GCQScgU72uo 秋田さんはAcoustic versionもとてもいいので是非。 ひろ Acoustic live Ver. https://youtu.be/QjKkba5npbY 【歌詞】 僕が死のうと思ったのは　誕生日に杏の花が咲いたから その木漏れ日でうたた寝したら　虫の死骸と土になれるかな 薄荷飴　漁港の灯台　錆びたアーチ橋　捨てた自転車 木造の駅のストーブの前で　どこにも旅立てない心 今日はまるで昨日みたいだ　明日を変えるなら今日を変えなきゃ 分かってる　分かってる　けれど 僕が死のうと思ったのは　あなたが綺麗に笑うから 死ぬことばかり考えてしまうのは　きっと生きる事に真面目すぎるから