Net surfer 【声劇台本】

読: 音:anzendoku 書:asano tobari

存在しても、いいんだろうか。 「Net surfer とは」 意識を集中することにより、デバイスを介さずに空間に放射された無線通信の波を自己の感覚で把握し、ネットワークを辿ったその先にある機器と周辺を遠隔操作することができる能力を持つ者（創作・架空です） _____________________ ミッションは簡単だ 隠蔽されたデータの取得 対象サーバー内の完全削除 集中しろ ネットワークを辿れ 放射された無線通信の波をとらえ 光る海へ意識を投下する 深海の光が強すぎる 背筋がビリビリするね。 “ここにいてはならぬ者”だから。 忌み嫌われる能力 生きていることが罪？ 凶暴な自分が目を覚ます。 冷たくどうしようもない衝動のまま 加速する ゲートを騙し破壊し突破する “不正プログラムを検出” AIの末端が言う それは確かに僕の事だ でも 不正プログラムって お前もだよね？ 【お前が "正しい存在"だということを 証明しろ】 セキュリティをねじ曲げ キーを叩き壊し “真実”が記録されたデータを取得 サーバーをクリアに 数字の羅列　文字の羅列　欲望の羅列 儚いものばかり。 悲しい。 悲しい。 ひとつだけ 優しいファイルを見つけた。 猫と子供の写真 これは　残しておくから だから 誰か僕を削除しろ 生かしておいて良いわけない。 _____________________ これは長い物語のカケラ。 この台本の主人公には、コンパニオンプランツが必要。 短編小説　c3 "Net surfer" (全く別のシーンです) https://note.com/asanotobari/n/n9a9ae8e24409 ↑小説にはまだ書いてないのにこの主人公で1番書きたいと思っていたシーンの音を作ってくれました。 助かります。ありがとうございます。 Net surfer 音楽:anzendokuさん https://nana-music.com/sounds/0568f7d4 #声劇台本 #コラボ募集 #フィードバック #freetrack #soundtrack