うみのなか【一人声劇】
石ころ/ ピアノ/みわたかさん 台本/海石
うみのなか【一人声劇】
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「例えば明日があったとして、果たして僕は確かにそこにいるのだろうか?」
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以下、台本
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天井が揺らめく。淡い光を時々、動く影が遮る。足元の砂がふわぁと舞い上がっては落ちる。冷たく優しく包んでくれるベールが心地いい。
荒々しく天井が揺さぶられている。黒い世界に動く影も今はいない。砂は流されてどこかへ行ってしまう。いつもは柔らかなベールがやけに痛々しい。
日に日に変わる。周りは変わる。あたたかくつめたくうつくしくみにくく、変わる。それでも僕はそこにいるだけ。底にいるだけ。変わりもしない。変われもしない。僕に一日はない。あるのは永遠だけ。
例えば明日があったとして、果たして僕は確かにそこにいるのだろうか?
存在が不安になるのなら、明日は要るのだろうか?
それとも、存在が要らないのだろうか?
わからない。
わからないから、僕はそこにいる。ここにいる。ずっと、ずっと、ずっと。
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