Ⅲ:bullet
Cö shu Nie
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🕯くだらない潔癖で籠城
お利口すぎて欠伸がでちゃう
⚜ねえみて
目の前のドアの鍵は握ぎってるでしょ?
飲み込こまれないで ほら
🕯⚜おまえの欲しいものは何だ
⚜️攫っていけよ 信じた道で
🕯⚜gameがいつでも勝者の手の上でも
🕯貫ぬいていくの
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豊かな薄紫色の髪を揺らして、ヴァロワと名乗った少女は快感に身を震わせる。
「私は、どんな【願い】も叶えられる存在になるのよ……!」
願い。うっとりと目を閉じてそう述べたヴァロワに、フリュイは首を傾げた。
「どういうこと?あなたの願いとロレーヌに一体なんの関係があるって言うの?」
ロレーヌを庇うように抱きしめ、フリュイはヴァロワを睨みつける。しかし、ヴァロワは臆することも無く、むしろ浅ましいものを見る様な顔で鼻を鳴らした。
「まさか、あなた知らないの?そこにいる人形は、【願い】を叶える特別な人形。人間と従属関係を結んで【下僕】となり、【主】のために尽くす存在なのよ」
あなた、何にも知らないのね、とヴァロワはほくそ笑む。そのままツカツカとこちらに向かって歩いて来ると、ウェーブのかかった豊かな髪を描きあげ、二人を見下ろした。
「どうせ出会ってから間もないんでしょ。あなた達の関係なんて、硝子細工のように脆いものよね」
「……っ! そんな事ない!」
フリュイはロレーヌの真っ白な髪をそっと撫で、宝石のような瞳をじっと見つめた。そして、ヴァロワの方に向き直ると、普段の穏やかな彼女からは想像もつかないほど、真剣な面差しを向けた。
「確かに、わたしとロレーヌは、出会ってまだひと月よ。あなたが言うように、ロレーヌの正体も、過去も、何も知らない。けど……この一ヶ月、わたしとても幸せだったの。この子と出会って、すごく幸せな毎日を過ごせているの。わたし達の仲を引き裂こうとするあなたなんかに、硝子細工だなんて言われたくない!」
握った手に熱が篭もる。人形である筈のロレーヌからは、本来感じることのないあたたかさ。その熱は、ロレーヌが確かに特別な存在であるということを示唆すると同時に、フリュイの心の拠り所にもなっていた。
ヴァロワは、まるで友達のように触れ合う【主】と【下僕】を胡散臭そうに見つめると、フッと口元を歪めた。
「まあ良いわ。アルザスの攻撃を前にしたら、そんな綺麗事も言えなくなるでしょう。……頂点に立つ【主】は二人もいらない。あなたは沈みゆく運命なのよ」
ヴァロワの言葉が合図になったかのように、アルザスがゆっくりとこちらに近付いて来る。先程、ロレーヌは遠くから攻撃を受けたにも関わらず派手に吹き飛ばされていた。間近で攻撃を受けたらどうなるか。フリュイにそれが分からないわけが無かった。
「やめて!」
フリュイは慌ててロレーヌの前に立ちはだかる。非力な自分には何も出来やしないと分かっていても、反射的に体は動いていた。
人気の無い開けた空間で、二人の少女が対立した。
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⚜️アルザス(CV:RAKKO)
https://nana-music.com/users/5226056
🕯ヴァロワ(CV:海咲)
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🎨ちゅん
https://nana-music.com/users/9687666
第1部
https://nana-music.com/playlists/3674116
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#Yes_my_D
#bullet #コシュニエ #サイコパス
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