【無音朗読】カーブミラーの先

読み手：コラボ者様　台本：睡 蓮 .

こんにちは！睡蓮です！ 日に日に暑くなっていくこの頃、怖い話でヒヤッとしてみませんか？ ということで！今回は無音朗読ホラー台本を！！書きました！！！ ホラーってBGM怖いやつ多いですよね？じゃあなくしちゃいましょう！って出来たのがこれでした！ 「物語そのものの怖さ」と「演者様の演技力」を活かせる作品になっていると信じているので！是非是非皆さん読んでみて下さい！！ また、当作品は「カーブミラーの先」の前編となっております。これから中編、後編と続く予定ですので続きは気長にお待ち下さい。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ・注意書・ ❌当サイトや外サイトへの転載、投稿 (コラボ先のキャプションにのみ転載可とします) ❌本作品の趣旨(ホラー)から反れるようなこと ⭕何回かに分けての録音、アレンジでの省略 （一度の尺にこれ全部入らないので2つとかに分けて読んでもらって大丈夫です） ⭕一人称や口調、言い回しの変更 ⭕アドリブ ⭕効果音 コラボの際はコメント無しで構いませんので、気が向いた方は拍手をお願いします。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ・台本・ 斜陽がアスファルトを照らし、空を橙に染める頃。 授業を終え、一人帰路を辿る。いつもなら一緒に帰っている友人は確かバイトがあるとかで先に帰ってしまった。 黄昏時、薄暗くなり相手の顔の見分けがつきにくい今の時間帯をそう呼ぶのだと教えてくれたのは高校の先輩だっただろうか…なんて他愛もないことを考えながら歩き続ける。 もう夕方だというのに茹だるような暑さが私を襲う。日が伸びて暗くなりにくいのは嬉しいがこの暑さが代償だと思うと、やはりこの季節は好きになれそうもない。 そこまで考えてやっとカーブミラーのある交差点に差し掛かる、ここを渡ったらあと少しで駅だ。 余談ではあるが、少し住宅街から離れた所にあるこの交差点が、私は苦手だった。何処となく気持ち悪いというか、暗い中で彼処を通ると、空気が纏わりついてくる様な圧迫感があって息が詰まる。まだ少し明るいとはいえ長居をしたいとは思えない、さっさと交差点を横切ろうとした瞬間。 黒い靄の様なものが視界の端に写り込んだ。思わずカーブミラーで確認してしまう。　 そこに写り込んだ、黒い…ナニカ。 影の様であるが、生憎、影を形作る本体は無く、ソレを本体と言うには付属するはずの影が存在しなかった。 そこまで観察してからやっと気付く。落ち窪み一層影を深くした先に黒だけが広がる双眸が、此方を捉えていたのだ。息が止まる、何故確認してしまったのかと後悔してももう遅い。 ソレと、目が合ってしまった。 大きく裂けた口が動く。 「ミぃツけたァ」 ぶわりと全身の毛が逆立ち嫌な汗が流れる。 あれは、「何」だ。 幸いまだ明るく足が竦むほどの恐怖も無い。 急いでその交差点を後にし駅から電車に乗り込んだ。 暫く電車に揺られていれば、家から最寄りの駅に到着する。その頃にはもう恐怖を感じることは無かった。 頭の中ではずっと警鐘が鳴り響いていることに、気が付かないふりをした。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 台本　睡 蓮 . 監修　藤飴かんろ様 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ #睡蓮の台本 #ホラー台本 #無音台本 #無音 #演技力 #朗読台本 #朗読 #一人用 #一人声劇 #怪異 #怖い話 #紡ぐ物語