台本「AI」
蓮悟の台本(無音版)
台本「AI」
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次作↓
https://nana-music.com/sounds/06b1777b
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今となっては昔の話。
僕はとあるゲームの女の子に恋をしていた。
VRMMO、仮想空間で行われるオンラインゲームに…彼女はNPCとして存在していた。
AIを備えた彼女はとても勤勉で、日々ユーザーのために働けることを誇りに思っていたようだった。
仕事にやる気を失くし、ゲームに逃げていた僕には、彼女がとても眩しかった。
毎日用も無いのに彼女の許へと通っては、世間話をしたものだ。
彼女の笑顔のお陰で…僕は持ち直せたのかもしれない。
…サービス終了の日、彼女は僕に言った。
「皆さんのお役に立てて、本当に嬉しかったです。どうか次回作もよろしくお願いしますね。」
その後にポツリと、
「私の分まで生きて。」
泣き笑いをしながら…そう言ったんだ。
この世界にもう彼女は居ないが、きっとどこかで見守ってくれている。
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