台本「ハッピーエンド」
蓮悟の台本(無音版)
台本「ハッピーエンド」
- 11
- 0
- 0
○「ねぇ…」
●「もう、決まったことだろう?」
○「うん…」
●「明日、君は僕を殺す。」
○「……」
●「何もおかしいことはない。勇者が魔王を殺すのは、お決まりのストーリーだ。君が気に病むことじゃない。」
○「でも、貴方はこんなに優しいのに…」
●「僕はね…生まれたときから、世界の癌なんだよ。」
○「…ッ」
●「僕だって、君に出会う前は多くの人を殺した。それが、自然なことだと思っていたしね。」
○「でも今は…!」
●「駄目だよ。罪というものは、必ず償わなければいけない。」
○「……」
●「君には感謝しているんだ。だからこそ、平和な世界で幸せに生きてほしい。」
○「…勝手だね。」
●「すまないと思っている。僕だって、出来ることなら君の傍に居たかった。君と同じ景色をこの目で…」
○「…………」
●「ごめん…そんなつもりは無かったんだ。」
○「…慣れてる。」
●「ふふっ…そうだったね。…❝眠れ。❞」
○「…! ………」
●「ゆっくりおやすみ。明日になれば、君は僕のことなんて忘れているだろう。」
●「さよなら…最愛の人。願わくば来世は、君の隣で
コメント
まだコメントがありません