王様の心( 朗読 台本 )

読み手 あなた 書き手 ミチル猫

王様は絢爛(けんらん)で豪華な服に身を包んでいた。 本当の自分を少しでも良く見せようとして着た服は王様以外の誰の目にも見えてはいないが、王様はそれに気づかない。 城の者達も街の者達も王様の姿をみて内心笑ってはいるが「王様！あなたはとても素敵な服をお召しですね。」とおべっかを使い、頭を下げる為、 王様はいつも満足気な笑みを浮かべながら「そうだろ、そうだろ」と自慢げに声を上げる。 王様は体だけではなく心も絢爛で豪華な装飾で着飾っているつもりであったのだが、心もいくら着飾ろうと見られているのは裸の部分である事を王様は知らなかった。 「王様、あなたは心も大変素晴らしい」と皆が言うものだから、またまた満足そうに声を出し、笑い声まであげていた。 城の者も、街の者も王様の前では嘘をついている。 かっこいいです！素敵です！輝いて見えます！ などと言われながら 王様は裸の心をしっかりと見られていたのである。 王様の本当の姿を知らないのは王様だけだったのだ。 ------------------------------------------------------------------ 素敵な演奏ありがとうございますฅ^•ω•^ฅ 優雅な時間/オリジナルBGM びすけっと #BGM #オリジナルBGM #オリジナル曲 #DTM #明るい #ファンタジー #RPG風 #癒し #BISオリジナル #ミチル猫台本