くらか
--
くらか
- 1
- 0
- 0
小さな部屋で夕暮れを待った。
「街には明かりも届きやしないね」って。
大きな夜のふかさを想って
きみと怯えられたらよかった。
ねえどうしてぼくを置いて
消えてしまう方にしたんだ。
泣いていたって止まんないよ
そっと歌ったコンプレッサー
きっと 容易く
終われやしない夜が怖い、ほら怖い。
ひとりこわいよ。
落として こぼして
拾えない今日は
黒?白?黒?白?
くよくよしようね。
スラップスティックな街を
さまようだけの人はみんな、酷く泣いてしまいそうに
空っぽになったことを悔いた。
そうしてきみはそっと
消えてしまう方にしたんだ。
願っていたって終わんないよ。
夜は貫いちゃくれないよ
夕べの路地はきっと、
いっそうきれいな嘘になって。
こんながらくたでも、
失くなっていても、
踊るしかなかった。
くらがりシティライフ
もうどんな夢もきっと叶わない!
折れたタクトでただ夜を引っ掻いて暮らすよ。
そして苦しくなった、息が、街を、満たせばいいよ。
誰もがなんだか、不器用ぶきっちょに泣いて!
ああ 好き、好き、頭がおかしくなる。
星が詰まって、月が刺さった。
泳ぐみたいにきっとやみに迷ってしまえるね。
特に苦しくなっては独り祈ってみる、
うわごとみたいにさ。
「よるはきれいだ」
くらがりシティライフ
もうどんな夢もきっと叶わないから見るんだよ。
間違ってしまったっていいよ。
そうだね、本当はきっときみの答えが正しいことも、
ぼくは、知ってて笑ってみる!
見えなくなったから、
きみのこと、もうずっと好きだよ。
ああ、折れたタクトで
幕間劇まくあいげきをしている!
それでは、つれない夜と
ダンス、くるくるダンス。
もつれて遊ぶ
馬鹿なぼくらは際限なしに
井戸の中。
(ああ 好き、好き、頭がおかしくなる。}
ずっと夢ばかりみている。
コメント
まだコメントがありません