【一人用声劇】その少女は安らかな眠りへ堕ちる
台本:L!O 読み手:
【一人用声劇】その少女は安らかな眠りへ堕ちる
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こんにちは。初めまして。十ロL!Oです。五作目の投稿になります。
二つ前の「そのカラスは闇に溶けて」の翌日にあたる話の台本が出来上がりました。西洋編のCMは相変わらず進んでません。
今回は一人用声劇です。良かったらやってみてください。
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どうしてなの?クラリス。
どうしてあなたがあの時のカラスだったの?
どうして私の夢に現れた時にそう言ってくれなかったの?
どうして私を助けてくれたの?
最初の夢に現れた時はなんて失礼な奴かと思ったわ。マナーがまるでなってなかったんですもの。
それでもあなたと話して、夢の中だけど、あなたと色んな所へ行って。
そう、私はあなたとならどこまでも行ける気がしたの。
だから今朝、部屋の隅であなたの死骸を才女が見つけて驚いたわ。
夢で言った言葉を思い出した。けれど、私はそんなつもりで言ったんじゃないの。まさか本当にあなたが消えるなんて思わなくて…
…いいえ、違うわね。
これは私があなたから逃げてるだけ。私があなたに証明して見せてと言ったから。私の病気を治してと言ったから。
それがあなたを追い詰めてしまったのだわ。
私ってば悪い子ね。
もう少しあなたを信じていれば、あなたを死神だと言う言葉に惑わされなければこんなことにならなかったの?
でもそんなのは綺麗事。もう終わってしまったんだもの。
あなたに貰った命であることには変わりない。けれども、あなたを奪ってまで生きたかったわけじゃない。
だから、こんな命はいらないわ。
だって、あなたがいなければ、私はここにいる意味が無いじゃない。
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概要
クラリス=コルボノワール
元ニシコクマルカラスのオス。魔カラスという特殊な力を持って生まれたため、仲間の中では孤立してしまう。怪我をした時、屋敷から抜け出したミルキーに助けられる。
ミルキャメロット
通称ミルキー。病弱であまり長くは生きられないと言われ、箱入り娘として育てられたので捻くれた性格に育ってしまう。ある日から夢の中に現れるようになったクラリスの話し相手になる。
その後病状が悪化し、クラリスを死神だと勘違いしてしまう。
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使用BGM(敬称略)
「夢カラス影 piano arrange」伊達rabbit(原曲:kous fear 初音ミク)
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