cm風声劇『能く或る噺』後日談
作者:L!O/語り部:()/女性:()
cm風声劇『能く或る噺』後日談
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こんにちは、初めまして。とろりおです。
久々に台本作りました。本当に久々だなー。
タイトルの読み方は「能く或る噺」(よくあるはなし)です。
この2作の後日談です↓
https://nana-music.com/sounds/0282daf7
https://nana-music.com/sounds/03d065f0
今回は二人声劇です。よかったらやってみてください。
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●語り部
◇女性
●「二組のカラスはウサギと無事結ばれ、その身を縛っていた未練から解放された。長年続いた僕の役目は終わったのだ。」
●「それはそんな語り部のよくある後日談。」
◇「あれ?あなたまさか生江くん!?」
●「…み、見なかったことに」
◇「え、ちょ、なんで逃げるの!?」
●「僕の本能が君から逃げろとそう言ってるだから逃げる離してくれ頼むから」(一息で)
◇「なーんーでーよー!折角再開したのにー!!」
●「…一緒に?」
◇「ええ。どうかしら?生江くん、多分見たところ他に行くとこも無いんでしょ?」
●「へえ、いいのかな?仮にも男が幼気(いたいけ)な女性の家に転がり込んだりして。例えば僕が、いわゆる『ヒモ男』という奴かもしれないし君に何をするかわからないよ?」
◇「いいよ。だって、生江くんだもの。」
●「…やっぱり君といるとなんか調子狂うよ」
●「…ッ昔話でもしようか、君は僕の話が大好きだろう?話すから聞いていてくれよ」
◇「そうね、何故かあなたの話だけは聞いていられますもの。私ね、聞きたいお話があるの。話してくれる?」
●「話すよ。なんでも聞かせてあげよう、どんな話が聞きたい?」
◇「…あなたの話。」
●「ただの暇つぶし。そんな時に現れたこの時代での幼なじみ。残る生はあと一つ。僕は時間の無い彼女に何をしてあげられるだろうか。」
●『能く或る噺』
●「嗚呼、どうせなら聞き流してくれよ。実にくだらない御伽噺だから。」
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概要
●語り部/猫田生江(ねこたいくえ)
猫の妖怪。誰かと話すのが好きらしい。かつては「傘猫」と呼ばれていた。
◇女性/永瀬こよみ(ながせこよみ)
託児所で育った少女。8歳の時生江が施設に来て、それ以来世話を焼いていた。しかし中学に上がった頃に生江は若い男性に引き取られ疎遠になる。
今は再開し同棲するも、しばらくして病に倒れる。
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使用楽曲(敬称略)
「Neon Sign」米津玄師
ふくシキ。自作オケ+1キー
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